油って、太る!?
“油” に関して、みなさんどのようなイメージをお持ちでしょうか? 真っ先に、アブラは太る!と考える方、結構いらっしゃるんじゃないかと思います。
たしかに、油脂は人体で脂肪になります。そして、太るということから、動脈硬化や心疾患などの生活習慣病と結びついてゆきます。
体でいうと体脂肪や内臓脂肪、食べ物だと揚げ物やマーガリン、マヨネーズなど、私たちの生活の中にいろんな脂や油が存在します。
肉類から摂取する脂質の量は、昭和30年頃に比べて平成16年頃までに、約10倍まで増加しています。各企業こぞって “コレステロール0” や “カロリーオフ” などを謳って商品を売り出しているのを見ても分かるように、世界的に見て肥満率の低い日本でさえ、油は敬遠されがちです。
しかし、近年では逆に、美肌やダイエットに良いとされる健康志向の “オイル” が広まってきています。
世界のセレブやテレビ番組から火が点き、日本で親しまれてきたサラダ油や紅花油とは違ったスーパーオイルたちを、店頭で見かけるようになりました。
スーパーオイル、その実力は?
亜麻仁油には、オメガ3と呼ばれる人体では作り出すことの出来ない必須脂肪酸が含まれており、そのひとつであるα-リノレン酸は、アレルギー緩和や、血液中の余分なコレステロールを掃除してくれる善玉コレステロールを増加させたり、血行を改善し血栓を予防する効果があります。
似たような油にエゴマ油というものがありますが、栄養面ではほぼ同じで、違いといえば原料と香りぐらいです。若干ですが、エゴマ油の方が味にクセが少ないようです。
次に美容に興味のある方ならご存知でしょうが、ココナッツオイルも近年高い人気を誇っています。まず女性に嬉しい美容効果ですが、ココナッツオイルに含まれる中鎖脂肪酸は体内に蓄積されやすい長鎖脂肪酸と違い、効率よくエネルギーへと使われ、動物脂肪酸の燃焼を促してくれます。また、ビタミンEの一種であるトコトリエノールといわれる成分には、抗酸化作用がありアンチエイジング効果も期待出来ます。
サイレントキラーと呼ばれる生活習慣病とも深い関係のある、油とオイル……。
日々の食生活の中で、注目してゆきたい存在ですね!