お風呂上がりには一杯の白湯
暑い夏の日ですから、もちろんAさんの身体は冷たい食べ物・飲み物を欲します。外出先から戻って汗だくになったとき、冷えたビールやつめたい麺類、アイスなどを食べて、暑さから解放された気分になるというAさん。
けれども、どこもかしこも冷房がかかっている昨今、意外に身体って冷えているんです。そこに冷たいものばかり食べていると、すぐに夏バテしてしまいます。
そこでAさん、冷え症を予防するために夏の健康法を実践することにしました。
まず考えたのはお風呂。暑いからと湯船につかるのを避けてしまいがちでしたが、そんなにお湯の温度を上げず、ぬるめのお湯につかって、冷房で冷えてしまった身体を温めることにしました。
そして湯上がりです。冷たい飲み物をギュッと飲みたいところですが、それではせっかく温めた身体がすぐにさめてしまい、お風呂の効果がありません。
湯上がりには白湯を一杯、飲むことにしました。白湯は熱々でなく、多少さめたものを飲むことにしましたが、ぽかぽかとして、お風呂効果がばっちりです。
冷え×冷えに要注意
さて、続いて仕事場でのAさん。職場でももちろん喉が乾きます。周囲の人たちは自動販売機で、キンキンに冷えたペットボトルのお茶や水などを飲んでいます。
もちろんAさんもたまには飲むのですが、普段は基本的には熱いお茶を飲むことにしました。自動販売機にはつめたい飲み物しかないので、自宅で沸かして持って行きます。お茶はミネラルたっぷりの麦茶と決め、そこにショウガをスライスして入れています。こうすることで身体も温まりますし、乾燥した職場の空気にさらされる気管にも効果的なんですね!
そう、冷房は身体を冷やすだけでなく、気管にも悪影響を及ぼすのです。夏風邪で咳をしている方、よく見かけますが、屋内では案外うつりやすいので、注意が必要です。
Aさん、食事はどうしているでしょうか? 暑いと、どうしてもつめたい麺類で済ませてしまうことが多くなります。そこでAさん、麺がつめたければ漬け汁を温かいものにしたり、逆に漬け汁がつめたければ、釜ゆでのように鍋からそのまま温かい麺にするなど、工夫しています。
さらに、根菜を食べるのがよいとは聞いても、どうしても夏に根菜を食べる気になれなかったAさん。そこで、ミキサーにかけてポタージュにすることにしました。また、根菜をいっぱい入れた自家製福神漬けも作ってみました。一度火を通せば二週間ほど冷蔵庫で保存可能です。ただ、とても美味しいので数日でなくなってしまうんですって!
さあ夏本番。夏場の冷え症は容易に体調不良につながります。涼むことも大事ですが、Aさんの暮らしを参考にしながら、自分なりの「冷え対策」を考えてみるとよいかもしれません。