ストレスと闘うビタミンC
まず、ストレスが加えられたとき人体の内部で何が起きているかを考えてみましょう。
人の身体はストレスを感じると、自動的に「副腎」という器官からホルモンを数種類分泌します。それらが心拍数をあげ、エネルギーを作り出し、筋肉を緊張させ、戦闘態勢に導くんですね。そうやって準備を整えてから、ストレスの源に立ち向かっていく、というわけです。
この時ホルモンの生成に使われる栄養素の一つがビタミンCです。室内外の温度差や過度な湿気、強い紫外線など環境的なストレスも多くなるこれからの季節、いざという時に「足りない!」と身体が悲鳴をあげないよう、日頃からたっぷりと補給したいところです。
ところがビタミンCは体内に蓄えておくことができません。過剰な分は2〜3時間で体外へ排泄されてしまうので、毎食こまめに補っていくことが大切なんですね!
夏の食材にはビタミンCがいっぱい!
忙しい時はサプリメントやドリンク剤を活用するのもひとつの手ですが、余裕のある時はできるだけ食事から摂りたいもの。でもレモンばかりじゃ飽きてしまうし……。いったい何を食べればいいんでしょう?
以下でビタミンCを含む代表的な食材を見てみましょう。夏の時季が旬のものも多いですよ!
◆パイナップル … 含有量はレモン程ではないですが、カットして保存すればいつでも気軽に食べられるというメリットが。
◆トマト … リコピンが注目されがちですが、実はビタミンCも豊富。生食がおすすめです。
◆ゴーヤ … ミネラル等も多く含み、毎食でもいただきたい夏野菜の王様。加熱してもビタミンCが壊れません。
◆ピーマン・パプリカ … 含有量は緑よりも赤のほうが多いと言われています。ゴーヤ同様、加熱しても大丈夫。
◆じゃがいも … 意外ですが豊富。こちらも加熱に強いビタミンCです。
このように、手軽に購入できる食材でもビタミンCは十分補えます。特に加熱に強い野菜類は心強いもの。今日から食卓にひとつ取り入れてみてはいかがでしょうか。
夏には避けられない暑さや紫外線などのストレス。私たちの身体に備わっている抗ストレスのメカニズムを味方につけて、元気に乗り切りたいですね!