◆ 水分の大切さ

人間の水分は、成人で60％、新生児では80％もあります。ですが、老人になると50％以下になってしまうこともあります。

赤ちゃんの肌はスベスベとしたみずみずしさを持っていますが、加齢とともにそのみずみずしさは失われます。年齢を重ねるということは、水分が減っていくことでもあるのです。

細胞の水の中にはカリウムイオンという微量成分が含まれています。年齢を重ねるごとに細胞の水が減ることによりカリウムが失われて、細胞の生命力が無くなります。カリウムの減少は老化の確実な指標であるといわれています。

また体内の水分が現象するとナトリウムが細胞に入り始め、神経痛、筋肉の老化などの体の異常を引き起こします。

小じわは、細胞の水分量が減り、皮下組織が縮むことが原因といわれており、吹き出物等も、水分の新陳代謝が上手くいってないことが原因といわれています。

美容の敵は血液の流れの乱れです。皮膚を作っている要は赤血球で、綺麗な血液こそが美しい肌を保つことの基本であり、血液の成分のおよそ90％は水分ですので、血液・水・肌、この3つは深い関係にあります。

ではどのようにすればいいかというと、お風呂で体を温めることで発汗し、体の老廃物を出すことが大切です。入浴時の発汗は、湯船で温まる時間が延びるほど増加します。入浴による脱水により血液が濃縮され血管が詰まってしまう危険性があるので、入浴の30分前にコップ一杯ほどの水分を補給するのがいいでしょう。入浴後、発汗により減少した分の水分も補給をおすすめします。

人は寝ている間にも大量に発汗しています。睡眠中は水分を摂取することができないので、寝る前の水分補給が大切です。起床時には、汗で水分が失われているので、起きた際の水分補給も必要です。朝の水分補給は、体を潤すのみでなく、胃腸の働きをたすけるとも言われています。