腰痛や膝の痛みの原因
まずは、腰痛や膝の痛みがなぜ起こるのか見てみましょう。
腰痛や膝の痛みは股関節の筋肉の柔軟性が不足していることにより起こることが多いのです。
特に太ももの裏・お尻の筋肉の柔軟性が不足しているとより痛みが起こりやすくなります。
この2か所の筋肉がかたいことにより、骨盤が後傾してしまいます。
骨盤が後傾することにより、正しい姿勢よりも背骨は曲がってしまい、膝も前に出てしまいます。
そうなると腰と膝に必要以上の負担が常にかかってしまい、痛みにつながっていきます。
これが腰痛や膝の痛みが起こる仕組みです。
反対に言うと、腰痛や膝の痛みの解消・予防のためには太ももの裏とお尻の筋肉が柔らかくなればいいのです。
すぐできる運動
では、どうすれば太ももの裏とお尻の筋肉を柔らかくすることができるのでしょう。
今回紹介するのは、ヒップヒンジ(Hip Hinge)という運動です。
ヒップは股関節、ヒンジは「ちょうつがい」を表す単語です。
要は股関節をちょうつがいのように動かす種目をヒップヒンジといいます。
具体的な方法としてこれから説明します。
まず、足幅は腰幅で、壁に背中を向けた状態で直立します。これがスタートポジションです。
次に頭からお尻まで一直線になるようにしたまま、お尻で壁にタッチするように腰を引きます。
このとき、膝を少し曲げて行いましょう。お尻が壁にタッチしたときがフィニッシュポジションです。
腰を大きく引くことで太ももの裏とお尻を強く伸ばすことができます。
コツとしては、頭をお辞儀をするように前に出すことと、膝の位置を変えないことです。
10回3セットを目安に継続することで、腰痛や腰の痛みの解消・予防効果が出てくると言われています。
特に道具を必要としない種目なので、ぜひ試してみてはいかがでしょうか。