◆ 実は危険なストレッチ

スポーツとくれば欠かせないのが運動前後のストレッチ。
しかしやり方によってはかえってけがのリスクを高めてしまうこともあるとか。
そもそもストレッチには静的ストレッチと動的ストレッチとがあり、一般にイメージするストレッチは多くが前者です。
座ったり寝そべったりしてゆっくりと特定部位の筋肉を伸ばすようなストレッチを思い浮かべたならそれは静的ストレッチ。こちらは筋肉の緊張をほぐし柔軟性を高める効果があるものの、筋肉を温めたり血行を良くしたりという性格のものではないため、実は運動前に行うべきではないという見解も有力です。

運動前には少し歩いてみたりその場でジャンプしてみたりといった、ごく軽い運動で体を温めるよう心がけましょう。
次に実際に行う運動に近い動きを軽く繰り返すことで体を運動に向けて覚醒させます。ジョギングであれば腕を振ってみたり足を振ってみたりといった運動が良いでしょう。
このように主に立った状態、起きた状態で動きを伴わせるのが動的ストレッチと呼ばれ、運動前に適したストレッチです。
筋肉や関節の可動域を広げるとともに、体を温め、エンジンを始動させるようなイメージです。
必要なのはまさに「準備運動」。本格的な運動をする前に体を目覚めさせ神経を活発にしておくことなのです。