ここでは青汁の原料や特記事項をまとめてあります。
　一般的な原料はケール、大麦若葉、明日葉など。変わり種としてはユーグレナ（ミドリムシ）を使用したものもあるようです。そうした緑の葉っぱには、注目の成分クロロフィル（葉緑素）が豊富。それに、食物繊維や乳酸菌といった機能補助の成分、あるいはお茶や糖といった飲みやすくする工夫を加えて各社の青汁は出来上がっています。溶かして飲むタイプだけでなく、錠剤のように粒で飲むタイプも出ています。
　特許取得技術や特定保健用食品の商品も、健康に気を配るなら注目したいところですね！

　各製品の基礎スペックは次のとおりです。主原料については、ベースとなる植物を緑太字に、特徴的な成分をハイライトにして示しました。

• *1 メーカー表示の原材料中、特徴的な原料を抜粋。含有量順に並べる。

栽培方法から気を使い安全性を高めたのが、キユーピー「アルカディ 元気な青汁」やファンケル「本搾り青汁」。

サントリー「極の青汁」は、抹茶・煎茶をブレンドして飲みやすさを目指した。

ユーグレナ・ファームの緑汁は、スーパーフード・ミドリムシが含む動物性栄養素もとれる。

特許取得のアサヒ緑健「緑効青汁」や、特定保健用食品の大正製薬「大麦若葉青汁」などは信頼性が高い。

　結局のところ青汁を飲むと何をどれくらい摂ることができるのでしょうか？
　ここでは各製品が含有している食物繊維やミネラルなどの量を比較してみます。メーカー指定の飲用目安で一日にとれる各成分の量をまとめました。とりわけ数値が高い項目を赤太字にしてあります。

• *2 「基準値」については、2005年版「日本人の食事摂取基準」（厚生労働省）に準拠した「栄養素等表示基準値」の数値と、2010年版「日本人の食事摂取基準」より「身体活動レベルII・男性」の目安量ないし推奨量の数値とのうち、高い方の値(/day)を示した。

日に14gという目安量の多さから、キューサイ「ケール青汁」の各成分の量が多めになっている。

健康の基本は食事！　青汁だけでは一日分の栄養は賄えません。

　最後に総合評価です。1日あたりのコストを調べ、それと食物繊維・鉄・カルシウム・ナトリウムの含有量を元に、ケンコージャパン独自の計算式^*3で各製品を採点しました（アベレージが高いほどコストパフォーマンスが優秀。特別な成分については考慮していないので、あくまで目安としてお役立て下さい）。
　コストとアベレージそれぞれについて、数値が良いものを赤太字、悪いものを青太字で示しています。

• *3 AVG = [{Σ[i=1...4](V_i/U_i)} / D]*e としてポイント化（ただし、iは食物繊維・鉄(Fe)・カルシウム・ナトリウムの4成分、V₁...V₄はその含有量(mg)（不明のものは0とし、上限と下限が示されているものはそれらの平均値）、U₁...U₄はその(*2)での基準値(mg)、Dは1日額(JPY)、e=10000で標準化）。

大正製薬「大麦若葉青汁」は、特保だけにコストはかかる。

キューサイ「ケール青汁」は、ケールだけというシンプルな製品ながらコストパフォーマンスはトップ。

各社が特設ページでまとめ買い割引きなどを実施していることがある。つねにチェックして賢く購入しよう。